HUIは、深センを拠点とする趙卉洲氏の「Eachway ファッショングループ」の子会社として、2024年の春夏コレクションを発表するために、イタリア・ミラノで半年に一度開催される名高いファッションの祭典に参加しました。深センからミラノ・ファッションウィークに参加した唯一のブランドであり、中国から参加した2つのブランドのうちのひとつです。この注目すべきショーケースは、在ミラノ中国総領事館と貴州省政府との協力のもと、由緒あるクレリチ宮殿を中国の国家無形文化遺産に登録されているミャオ族の刺繍で飾りました。
深センのデザイナーがミラノ・ファッションウィークに登場するのは今シーズンで13回目でした。ミャオ族の部族のひとつである四印ミャオ族の伝統的な服装に見られる、特徴的な五色の四角い模様からインスピレーションを得て、趙卉洲氏は伝統と民族性に富むコレクションを生み出しました。
貴州省のミャオ族の伝統は、精巧な刺繍によって丁寧に具現化されました。職人たちは鮮やかな糸を使い、龍や不死鳥、昆虫などの神話的な存在を生地に編み込み、それぞれの衣服にミャオ族の哲学、価値観、美的感覚を反映しました。衣服を、身に纏える物語のキャンバスに変化させたのです。
デザイナーの趙卉洲氏は、ミャオ族の精神や本質と共鳴する作品を正確かつ慎重にデザインしました。顕著な特徴は母蝶の模様です。これはミャオ族の伝統的な紋章で、蝶の卵はミャオ族の祖先である江陽を産んだという伝説を具現化しています。
「今回のデザインは、ミャオ族の五色の正方形の文様から深い影響を受けた、歴史的、文化的、社会的、芸術的に非常に重要な意味を持つオリジナルの文化的側面が反映されています。ミャオ族の女性の芸術的センスを際立たせるだけでなく、ミャオ族の生き生きとした文化を永続させる媒体としても機能しています」と趙卉洲氏は語ります。
写真 Courtesy @ HUI
イタリア・ロンバルディア州のバルバラ・マッツァーリ観光・ファッション・地域マーケティング評議員は、貴州省の壮大な風景と洗練されたミャオ族の刺繍に出会えた喜びを語り、中国の魅力と人々の賢明さを見事に表現していると述べました。
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