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新国立劇場でピーター・ダレルの傑作『ホフマン物語』が再演

英国が誇る振付家ピーター・ダレルの傑作『ホフマン物語』が待望の再演!

2015 年に舞台装置・衣裳を一新して新制作された本作では、主人公ホフマンの恋愛遍歴を通じて濃密な人間ドラマが描かれ、演じるダンサーたちは極めて高度な表現力と芸術性を要求されます。青年期から初老に至るまでの主人公ホフマン、ホフマンが心奪われる魅力的な女性三人、様々な役柄に姿を変えて登場する悪魔、といった個性豊かな登場人物たちが織りなす恋愛模様は、実に多彩で魅力的です。オッフェンバック作曲の流麗で多様な美しい音楽にのせて舞台で繰り広げられる、ロマンティックで豪華でありながらも一抹の寂しさも感じさせる幻想的な物語にご期待ください。


ホフマン物語

男性が主役のバレエ

全幕バレエ作品は女性が主役のものが多いという事実がある中、ピーター・ダレルの『ホフマン物語』は、 男性が主役であり、タイトルロールにもなっていることは特筆すべき点です。『ホフマン物語』は第1幕、第2幕、第3幕、プロローグ&エピローグと4つの物語によって構成されて おり、ホフマンは 20 代、30 代、40 代、そして初老の男性を演じ分けることが求められる、チャレンジ ングな役柄です。また、ライトでポップな第1幕、ドラマティックでありながらクラシックバレエの美しさも堪能できる第2幕、人間の欲望や汚い部分をさらけ出す第3幕と、短編小説集を読んでいるかのようにそれぞれ味わいが異なります。ホフマンは年代もカラーも異なる各幕を通して、ホフマンというキ ャラクターを生き抜き、プロローグとエピローグではその生き様を佇まいで表現しなくてはなりません。そうしたホフマンと同様に全編を通じて登場するのが、悪の化身(リンドルフ/スパランザーニ/ミラ クル医師/ダーパテュート)です。ホフマンは、一貫して“ホフマン”の人生を演じますが、悪の化身は幕が変わるごとに名前も立場も異なる悪を演じなければならず、多様な役柄を演じ分ける力量が必要とさ れます。ホフマンと悪の化身、この対照的な二役がどのように演じられるか、ぜひご注目ください。


幕ごとに変わる3人の女性主役たち

『ホフマン物語』では、ホフマンを魅了するヒロインが1幕のオリンピア、2幕のアントニア、3幕のジ ュリエッタ、と幕ごとに変わるため、その変化に応じて3種類の踊りと設定をお楽しみいただけます。 各幕の女性主役はプリンシパル級の女性が配役されており、どの幕も見応えがあり、かつバラエティに 富んでいます。裏を返せば、舞台を成立させるには素晴らしい女性ダンサー3名の存在が不可欠な作品 なのです。


ものがたり

初老の詩人ホフマンは、劇場前のカフェで恋人のオペラ歌手ラ・ステラを待っています。彼女が現れ彼への手紙を言付けるが、議員リンドルフ(実は悪魔)がその手紙を取り上げてしまいます。ホフマンは友人たちに求められて、過去の恋愛遍歴を話し始めます。


人形師スパランザーニ(実は悪魔)がホフマンに魔法の眼鏡をかけさせると、機械じかけの人形オリンピアが可憐な少女に見えるようです。彼は恋に落ち、結婚を申し込みます。ホフマンは彼女と踊るが、 最後には人形は彼の手の中でバラバラに崩れ落ちてしまうのです。


10年後。ピアノ教師の娘アントニアは心臓が弱いにもかかわらず恋人ホフマンのピアノに合わせて踊るので、心配した父はホフマンを去らせ、 医師を呼びます。ミラクル医師(実は悪魔)は、アントニアに催眠術で自分はバレリーナだと思い込ませ、ミラクル医師はホフマンにピアノを弾き続けるように強制し、彼女は踊り続けます。ついに、アントニアはホフマンの腕の中で息絶えてしまいます。


年齢を重ね、今では宗教に帰依したホフマンがダーパテュート(実は悪 魔)のサロンを訪れます。そこで、高級娼婦ジュリエッタがホフマンを誘惑します。十字架を奪われ一時的に影を失ったホフマンが、神に赦しを乞うと影を取り戻し、ダーパテュートとジュリエッタは消え失せます。

語り終えたホフマンは、酔いのため眠ってしまう。恋人ラ・ ステラが現れるが、酔いつぶれた彼の姿と丸めて捨てられた手紙を見つけます。ホフマンに失望した彼女はリンドルフと一 緒に去ってしまいます。目覚めたホフマンは事情を悟り、1人立ち尽くすのでした。

 

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』


公演日程

2 月 23 日(金・祝) 13:00

2 月 24 日 (土)   13:00/18:00

2 月 25 日 (日) 13:00


会場

新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)


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