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手仕事から広がる舘鼻則孝の創造の旅

アートの世界は絶えず新しい生命を呼び覚まします。その生命の一つとして舘鼻則孝氏の作品が私たちの視界に映り込みます。日本の伝統的な工芸の感覚と現代美術の鋭さが融合し、独自の芸術的風景を創り出す彼の作品は、人々の心を揺さぶる力を持っています。


Gen de Art は舘鼻さんにお話を伺い、彼のアーティストとしての道程や作品制作について探りました。



舘鼻さんのアートのルーツ

舘鼻さんは、母親がシュタイナー教育のウォルドルフ人形を作る作家であったため、幼少期から手で物を作ることに慣れ親しんでいました。「このような工芸や手作りの活動は、私にとって長い間の関心事であり、母が私を支えてくれたおかげで、現在アーティストとして活動できるようになりました。 私の生まれ育った環境が深く関わっていると感じています。」


靴作りの起源とレディー・ガガとの出会い

舘鼻さんは東京藝術大学で染織を専攻していました。「大学で研究していたのは、日本の花魁と呼ばれる遊女の装束でした。その中で注目したのが、江戸時代に遊女が履いていた高さのある厚底の下駄でした。私はこれを現代に合わせてアップデートし、日本の履物とヨーロッパからの影響を融合させたプラットフォームシューズを制作しました。この作品が私の大学の卒業制作であり、それをきっかけにレディー・ガガさんの専属シューメイカーとなり、世界的に知られるようになりました。」


レディー・ガガとの協業体験

「ある時、レディー・ガガさんからは40センチほどの高さがある靴が欲しいというリクエストがありました。最初の1足目の高さは25センチほどでしたが、制作を重ねる中で要望をいただくようになりました。結果として、彼女からのリクエストで制作した靴は、25足以上に上り現在でも当時制作したモデルを作り続けています。」



靴作りにおける実用性とデザインのバランス

舘鼻さんは、靴作りにおいて実用性とデザインのバランスを非常に重視しています。「靴は立体的な作品であり、彫刻作品としてのバランスが非常に重要です。実際に人が履いて歩くことができる形と、その機能性も重視しています。」


靴作りでの挑戦

「靴の構造を成立させるために、素材には牛革を使用しています。厚底の部分は空洞になっており、重さを軽減しています。また、靴のデザインにはミニマルさを追求し、無駄な要素を取り除くよう心掛けています。靴には特別な構造や技術は必要ありません。実際に体重を支えられる構造があれば、人はどんな靴でも歩くことができます。」


インスピレーションの源

「最初は自分自身の持つインスピレーションの幅は限られていました。しかし、レディー・ガガさんとの仕事を通じて、彼女からのリクエストや要望を受ける中で、新たなインスピレーションを得ることができました。彼女とのコラボレーションを通じて、自分の創造力を引き出すことができたと感じています。」



舘鼻さんの作品の役割と影響

舘鼻さんの作品はファッションの世界で発表されてきたため、実用的な要素を持つ作品として認識されています。「作品を身につけることができるという点では、それ自体がコミュニケーション ツールになると考えています。また、靴を履くことで人々が自己表現や自信を持つきっかけとなる ことも重要です。私の作品は個人的なコミットメントを持つ要素が強く、人との関わりを深める きっかけとなると思います。」


新たなアートの挑戦

「最近はペインティングに力を入れており、ポップでカラフルな作品を制作しています。これらのモチーフは、日本の伝統的な要素からインスピレーションを受けています。展示している作品は雷と雲をテーマにしており、神社で見られる紙垂や注連縄から着想を得ました。また、彫刻作品では伝統工芸とのコラボレーションに取り組んでおり、日本の伝統工芸の未来を示すために新たなアプローチを追求しています。」


KOSAKU KANECHIKAギャラリーで10月7日から個展を開催する予定です。個展ではペインティング作品とヒールレスシューズのほか、工芸的な作品も展示します。


今年の10月7日から、KOSAKU KANECHIKAギャラリーで舘鼻氏の個展が開催されます。彼の特徴的な絵画、鮮やかな色使いの靴、そして繊細な工芸品が展示されます。


 

KOSAKU KANECHIKA

〒140-0002 東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F

開廊時間 11:00 - 18:00 (日・月・祝は休廊)

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