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現代美術家 松⼭智⼀がNY ストリートアートの発信地バワリー・ミューラルの壁画を更新

現代美術家 松⼭智⼀(まつやま ともかず)は、昨年秋に、キース・ヘリングやバンクシーはじめ、名だたるアーティストたちが作品を描き続けてきた最も有名な壁、バワリー・ミューラルで新たな作品を描きました。本作品は松⼭が2019年に壁画を担当してから、2度⽬の作品になります。


バワリー・ミューラル

2008 年から始動したバワリー・ミューラルの壁画プロジェクト。近年、この伝統的な壁に描かれてきた芸術作品は落書きによって覆われ、2022 年6 ⽉には更新の⼀時休⽌が発表されました。松⼭はこの状況を変えるムーブメントを起こすべく、本作品の制作を決意しました。この度、アーティスト・ステートメントと共に、⽇本初公開となる壁画と120 平⽅メートルを超える巨⼤なスペースが、⼀⽇で⽣まれ変わるタイムラプス映像をご紹介します。


松⼭智⼀ アーティスト・ステートメント

2023年9⽉1⽇、バワリー・ミューラルで新たな作品に着⼿しました。

何⼗年にも渡り歴史を紡いできた象徴的なミューラルです。たった⼀⽇で設営したこの作品には、普段のニュ

ーヨーカー、雑誌に登場するカルチャー・アイコン、映画のワンシーン、そして⾃分が20年NY に暮らして撮影した⾝近な⼈々など30⼈のポートレイトが描かれており、あらゆる⼈に対するオマージュです。


ニューヨークは「愛と憎しみ」「受容と排除」「承認と拒絶」といった⼆⾯性を持つ街です。しかし、僕を含

めたマイノリティがグローバルに⾶躍できるチャンスを与えてくれる多様性とチャレンジ精神が⽣きる街でもあり、その精神を封じ込めた作品を⾒せることが、アーティストができるこの街への還元だと考えました。ニ

ューヨークが「情熱と献⾝」と受け⽌めてくれると信じています。去年の秋以降、その存在意義を封印したか

のようなミューラルの佇まいには居た堪れない気持ちで、だからこそ今回このミューラル・プロジェクトに新

たな息吹を吹き込もうと決めました。


前を向いていこう。⻑年に渡りアートと⽂化の導き⼿として多くの作家に愛されてきたこの特別なミューラル

の新しい始まりとなることを⼼から願っています。


 

Bowery Mural

76 E Houston St, New York, NY 10012, USA


写真の提供:松山智一

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