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江上越の作品展がサンフランシスコ・アジア美術館で開催

サンフランシスコ・アジア美術館にて開催されている「Celebrity Forms and Figures」展では、日本人アーティスト、江上越による2点の肖像画作品が展示され、韓国のポップカルチャー界のセレブリティを描いています。

 

両作品は、サンフランシスコ・アジア美術館で初めて一般公開されます。

この2つの抽象画は、アーティストが「1 Acorn Project」と題した一連のインタビューから生まれました。異なる国で育った江上越は、コミュニケーションにおける興味深い課題に直面してきました。そこで彼女は、ミスコミュニケーションゲームを媒体として、友人である韓国ポップスターらにドングリにメッセージを書いてもらうという共同制作を行いました。この共同制作作品は、会話を通して正確な意味を伝えることの難しさを浮き彫りにしています。

アーティストはインタビュー中に友人たちの表情を捉え、その絵を抽象化された肖像画へと昇華させました。鮮やかな色彩と筆致が交互に現れることで、友人たちと交流するアーティストの感情が表現されています。

世界中のファンと積極的に交流する俳優のイ・ビョンホンとイ・サンホンは、韓国映画やドラマの異なる世代を代表する存在です。この展覧会では、韓国ポップカルチャーのグローバルな側面を称え、普遍的な性質を持つ芸術が、異なる背景を持つ人々をつなぐ架け橋となる可能性を探ることを目的としています。

日本人アーティスト、江上越の作品について、キュレーターのユンジ・チェは次のように述べています。

「これらの絵画は世界的な友情を反映しています。作家と被写体は互いの言語を流暢に話せませんが、アートを通して意思疎通を図っています。アジアにおけるコラボレーションは、特に私たちの世代にとって、新たな独自のアイデンティティを生み出します。これは現在も続くディアスポラ的な対話であり、私個人の提案であり答えは、自分自身を受け入れることです。国籍に基づいて自分を定義する必要はありません。ただ、自分が何者であるかを定義するだけでいいのです。」


「肖像画制作の打ち合わせ中、まるでアーティストが私の心の奥底を覗き込もうとしているかのようでした。

 

もしかしたら、今まで知らなかった自分の別の一面が見えてくるかもしれない、そんな気がし始めました。」



――――― 俳優  イ・ビョンホンの言葉



「江上のようなインタビューを思いついた人はかつていなかった。

 

個性的で、色彩豊かで、大胆で、好奇心旺盛で、優しく、そして人を魅了する。それが彼女の姿であり、これからもそうあり続ける。」

 

――――俳優 イ・サンホンの言葉


「Celebrity Forms and Figures」

会場 : サンフランシスコアジア美術館




江上越
江上越

日本生まれで、国際的に活躍する戦後日本第三世代を代表するアーティスト。アメリカ、中国、ヨーロッパを中心に活動。FORBES 30 UNDER 30に連続選出され、2020年、2021年とForbes誌による「世界を変える30歳未満の30人」に選出。2021年には文化庁新進芸術家に選出され、ニューヨークに派遣。2023年にはBBアーティスト・プライズ・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。2024年にはファッションブランドDIORとコラボレーションし、アメリカ・サンフランシスコのアジア美術館で展覧会を開催。

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