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ミシュランガイド京都・大阪2025発表、過去最多469軒を掲載

2025年3月27日、日本ミシュランタイヤは「ミシュランガイド京都・大阪2025」の最新セレクションを発表しました。掲載軒数は京都と大阪を合わせて過去最多の469軒にのぼり、両都市の食文化の豊かさと進化を国内外に示す内容となっています。今年の特徴は、伝統的な和食の進化はもちろん、サステナブルな取り組みや多様性を取り入れた新しいジャンルの台頭も顕著で、注目すべき変化が随所に見られます。


「ミシュランガイド京都・大阪2025」掲載店発表セレモニー

「ミシュランガイド京都・大阪2025」掲載店発表セレモニー


中でも大きな話題となったのが、京都・大阪それぞれから昇格を果たした3軒の新たな二つ星レストランです。京都からは、高台寺にある「高台寺 十牛庵」と、料亭の格式と美意識が漂う「山荘 京大和」が一つ星から評価を上げました。どちらも伝統を重んじながらも創意工夫を凝らした料理が高く評価されています。大阪では、日本料理「老松 ひさ乃」が新たに二つ星の座に。旬の素材を生かし、引き算の美学とも言えるシンプルかつ洗練された料理で、他店との差別化を図っています。


また、環境への配慮を表すミシュラングリーンスターには、今年京都から2軒が加わりました。そのうちの一つ、「ヴィーガンラーメン ウズ」は、なんとラーメン店としては世界で初めてのグリーンスター獲得店となりました。動物性食材を一切使わず、アート空間の中で“地球に優しい食”を追求するその姿勢が評価された形です。もう一軒は、イタリア料理「リストランテ ドーノ」。こちらも農業体験を取り入れたり、食材の育成から料理までを一貫して行うサステナブルなアプローチが注目され、父子でのグリーンスター獲得という日本初の快挙も話題となっています。


グローバルな視点からも注目される変化として、大阪の「ミルパ」がメキシコ料理として日本で初めて一つ星を獲得しました。メキシコ出身のシェフが手がけるこの店は、伝統的な調理法に敬意を払いながらも、現代的な解釈を加えたモダンメキシカンを提供。国籍やジャンルの垣根を越えた評価がなされる今のミシュランの姿勢を象徴しています。


また、業界貢献に焦点を当てた「メンターシェフアワード」には、大阪の日本料理店「桝田」の料理長、桝田兆史氏が選出されました。弟子の育成や伝統の継承に尽力するその姿勢は、料理人としてだけでなく指導者としての姿も高く評価されています。さらに、京都の「山荘 京大和」で女将を務める阪口順子氏には「サービスアワード」が贈られました。茶道や華道を背景に、日本の伝統文化を体現するおもてなしの精神が評価されたものです。


ミシュランガイド京都・大阪2025

ミシュランガイド京都・大阪2025


「ミシュランガイド京都・大阪2025」は、公式ウェブサイトおよびアプリでのデジタル配信に加え、4月1日には書籍と電子書籍の両方で発売されます。今年から電子書籍版が初登場し、スマートフォンを使っていつでもどこでもレストラン検索が可能になったことで、旅行計画や外食の選択肢をより柔軟に広げてくれそうです。

食の多様性、伝統の継承、そして未来へのまなざし——それぞれの思いが込められたレストランたちが、今年の京都と大阪を彩ります。訪日観光が本格的に戻りつつある中、ミシュランの最新セレクションは、国内外のグルメ旅に新たな指針を与えてくれることでしょう。

 

ミシュランガイド京都・大阪2025


書籍発売日:2025年4月1日(火)

定価:3,498円(税込)


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