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クレマン・ドゥレピーヌと探るParis+ par Art Basel のビジョン

Paris+ par Art Basel のディレクターであるクレマン・ドゥレピーヌ氏に、2023年に開催される2年目の

Paris+ par Art Basel の展望を聞きました。


Clément Delépine Art Basel
Clément Delépine Photo by Bettina Pittaluga for Art Basel Courtesy of Art Basel

パリと世界のアートセンターとの違いは何だと思いますか?

パリは、その文化遺産と現代文化の最前線における地位の両方において、唯一無二の存在です。アートだけでなく、映画、ファッション、音楽、デザインといったクリエイティブ産業の発展の中心地でもあります。世界有数の刺激的なギャラリーシーンを擁するこの都市は、人々の創造性とオープンマインドによって際立つグローバルな大都市です。そのため、文化的な分野を超えた卓越したアイデアや交流が育まれています。


10月に開催される第2回Paris+ par, Art Baselは、昨年と比較してどのような機会と課題がありますか?

無料で誰でも参加できるパブリック・プログラムは、より大胆に拡大されました。また、ルーヴル美術館、ポンピドゥー・センター、パリ国立高等美術学校、パリ市などとの既存の協力関係を更新し、新たな協力関係を築きます。また、六つの国際的な一流ギャラリーがフェアに初参加します。喜ばしいことに、ほとんどの渡航規制が緩和されたため、来る10月の開催に向けて世界中の美術ファンやコレクターを幅広くお迎えできることを楽しみにしています。2022年のParis+ par Art Basel の開催に先立ち、フランス政府はCOVID-19関連の規制をすべて解除しましたが、他の国や地域では渡航規制が残っているところもありました。私たちは2024年にグラン・パレ・エフェメールから、現在改修工事中の壮大なグラン・パレに移行予定で、この変化は私たちの最大の課題と関係しています。まだ先のことに思えるかもしれませんが、私たちはすでにこの刺激的な移転のための計画に取り組んでいます。


Paris+, par Art Basel
Paris+ par Art Basel Courtesy of Art Basel

展示が行われる5つのパブリック・プログラムの各会場の選考プロセスについて、詳しく教えてください。

全てのプロジェクトは、企画提案の質、技術的な実現可能性、展示会場との整合性に基づいて選考されます。

チュイルリー公園

展覧会のキュレーターであるアナベル・テネーズ氏が、Paris+ par Art Basel 及びルーヴル美術館と協議をし、このプロジェクトの応募作品を審査しました。

エコール・デ・ボザール

Paris+ par Art Basel とエコール・デ・ボザールのリーダーによって選ばれました。

ヴァンドーム広場とフランス学士院

Paris+ par Art Baselのリーダーがパリ市と合意して選定しました。

パレ・ディエナ

Paris+ par Art Basel 、パレ・ディエナ、そして展覧会のキュレーターであるマチュー・ポワリエ氏が参加するプロジェクト・ベースのプロセスによって生まれました。


フェアのリーダー、キュレーター、協力機関が責任を持ってプロジェクトを選定しますが、これらは常に1つまたは複数のギャラリーによって発表されます。

また、Paris+ par Art Basel に参加しているか否かに関わらず、すべてのギャラリーがパブリック・プログラムの一環として作品を発表することができます。バーゼル、マイアミビーチ、香港では、ギャラリーはメインショーに参加しなければ、プロジェクト・ベースに応募することはできません。


The Tuileries Photo by Marion Berrin for Art Basel Courtesy of Art Basel

ポンピドゥー・センター・フォーラムデアールを「Conversations」の会場に選んだ理由と、フェアでポンピドゥー・センターが伝えるメッセージや期待について教えてください。

ポンピドゥー・センターは、パリの文化生活において中心的な位置を占めています。その多様で厳格なプログラムは、美術から映画、デザインに至るまで、さまざまな分野に及びます。シャルル・テイスー氏とピエール=アレクサンドル・マテオス氏がキュレーションする「Conversations」部門同様に、古典的なアートの定義にとどまらず、さまざまな分野を探求しています。私たちのパブリック・プログラムは、大胆で革新的且つ野心的なアイデアを中心に、論争的な話題を避けることなく、ディベートやディスカッションを通して展開されます。「カンバセーション(Conversations)」は、パブリック・プログラムの他のアクティビティと同様、どなたでも無料でご参加いただけます。

今年最も注目したギャラリーとその理由を教えてください。

Paris+, par Art Baselに参加するギャラリーは、それぞれが個性的でユニークな作品を提供しています。読者の皆さんには、ウェブサイト(parisplus.artbasel.com)で参加ギャラリーの全リストをご覧いただき、超現代的な中東アートから20世紀の巨匠の貴重な作品やアウトサイダー・アートまで、驚くほどバラエティに富んだプログラムを発見していただきたいと思いますです。また、新進ギャラリーに特化した「Galeries Émergentes」部門での個展も待ちきれません。

Paris+ par Art Basel と他のアート・バーゼルとの違いは何ですか?戦略や位置づけに違いはありますか?

Paris+ par Art Basel は、フランスのギャラリーのエコシステムを支援することに特に力を入れています。このコミットメントは、ギャラリー出展者の3分の1以上がフランスにに拠点を置くギャラリーであることにも明示されています。また、パリの文化機関との実りある生産的なコラボレーションも本展の本質を表しています。パブリック・プログラムの規模、野心、質は、その核となるコンテンツと同様に、街全体に響くイベントを創造するというParis+ par Art Basel の使命を反映していると考えています。フェアを進化させながら、特に他の文化産業とのコラボレーションを通じて、その影響力を増幅、拡大するための新たな道を模索しています。

新進ギャラリーや若手アーティストの成長を支援し、育成する上で、Paris+ par Art Basel の役割はどのようなものだと考えていますか?

「Galeries Émergentes」部門は、この点で極めて重要な役割を果たしています。フェアの中心に位置し、新進ギャラリーに世界中のトップレベルのコレクター、キュレーター、パトロンに紹介する場を提供します。この部門は、ギャラリー・ラファイエット・グループによって支援されており、その審査員によって、翌年、パリで最も先進的な施設のひとつです。この部門では審査員により、ラファイエット・アンティシパシオンで展示される翌年行われる展覧会への参加アーティスト1名が選ばれます。さらに、フェアでそのアーティストを紹介するギャラリーのブース費用が払い戻されます。また、エディトリアルコンテンツやソーシャルメディアチャンネルを通じて、新進ギャラリーのプログラムを紹介しています。


「Galeries Émergentes」部門の出展者は、フェアのメイン・セクターの出展者よりも1平方メートルあたり50%出展料が安くなります。パブリック・プログラムへの作品出展は、部門に参加するギャラリーを含め、すべてのギャラリーに門戸が開かれています。


また、これらのギャラリーの長期的な発展を支援することにも努めています。今年は、2022年に「Galeries Émergentes」部門に参加した4つのギャラリーがフェアのメインセクターに参加し、彼らのプログラムの全容を紹介する予定です。彼らの成長は、活気に満ちた多様なアートのエコシステムに貢献するため、このような機会を提供することは非常に重要です。


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