音楽家では終わらない——YOSHIKI、今語る“創造”の本質
- Gen de Art

- 2026年1月1日
- 読了時間: 4分
Interview by Gen de Art

YOSHIKIは日本を代表するロックスターであり、いわば「プリンスとデヴィッド・ボウイを融合させたような存在」です。X JAPAN のリーダーとして世界を魅了してきた YOSHIKI さん。けれど彼の表現は、音楽だけにとどまりません。ファッション、ワイン、そしてAI。今、YOSHIKI さんは、ジャンルの枠を超えて“アートとは何か”を問い続けています。
今回のインタビューでは、奈良美智氏とのコラボレーションや、新ブランド「Maison Yoshiki Paris」の話、AIに対するスタンスやサウジアラビア公演など、幅広い活動をめぐる想いを語ってくださいました。
Q:奈良美智さんとのワイン・コラボは驚きでした。YOSHIKIさんにとって、ワインはどういう表現なんですか?
YOSHIKI: ワインって、味だけじゃなくて、その時の環境とか、誰と飲んでるかとか、ボトルのデザインも含めて、全部が大事なんですよ。
奈良さんの作品は昔から好きで、一緒に何かできたことはすごく嬉しいです。アートとワインって一見違う世界だけど、どっちも感覚に訴えるもの。そういう意味で、今回のコラボは自分にとってすごく意味のあることでした。

Q: 音楽とファッション、両方でアイコン的存在になっていますが、ファッションではどんな想いを表現していますか?
YOSHIKI: 僕、小さい頃からアート全般が好きだったんですよ。もともと家が着物を作る家系だったから、もし人生が違ってたら、着物のデザイナーになってたかもしれない。
音楽をやるようになってからも、ステージのデザインとか映像の演出とか、素材の質感とか、五感をどう刺激するかを常に考えてきた。だからファッションも、音楽も、ワインも、全部「自分を表現する手段」なんです。

Q: Maison Yoshiki Paris」はミラノとパリのファッションウィークでデビューしましたが、このブランドはどんな位置づけですか?
YOSHIKI: Yoshikimono っていう着物ブランドを10年以上前に始めたんだけど、それは自分のルーツを活かして、伝統とロックをミックスする感じでした。でもパリでやるなら、最初からまっさらな気持ちで始めたくて。
Maison Yoshiki Paris は着物の枠にとらわれないブランドです。ヨーロッパ、特にパリが大好きだから、そこで自分の新しい世界を表現したかったんです。
Q: 「AI YOSHIKI」も話題ですが、アーティストとしてAIをどう捉えていますか?
YOSHIKI: AIの時代が来てますよね。好きか嫌いかに関わらず、もう避けられない。
だから僕は、アーティストの立場を守るためにも、テクノロジー側の視点も理解しようと思って、自分のAIを作ったんです。AI YOSHIKI ですね。
今のところは、ファンが僕のライブ情報を探したり、どこでYOSHIKIワインを飲めるか調べたり、そういうサポートをしてくれる感じです。でも、音楽制作にはAIは使ってません。クラシック出身なので、楽譜は手書きしてます。
創作って、時間も感情も必要なんですよ。それをAIが一瞬でやっちゃうのは、ちょっと違うと思ってて。だから共存の仕方を模索中です。
Q: サウジアラビアでの公演は「歴史的」とも言われていますね。どんな意味を持っていますか?
YOSHIKI: あの、AlUlaっていうユネスコ世界遺産に指定されてる場所で、風景が本当に美しいんですよ。写真見ただけでも圧倒される。
そこにアーティストとして招かれたことは、すごく光栄です。僕にとっても新しい挑戦で、もしかしたらこの公演がきっかけで、世界ツアーにつながるかもしれない。
去年リヤドに行ったときも、映像スタジオとか録音設備がすごく整ってて、創作の可能性をすごく感じました。そういう新しい文化の流れに、自分も関われたら嬉しいです。
Q: これから音楽、ファッション、映画、デザイン……それらをどう組み合わせていきたいですか?
YOSHIKI: 実は、自分の中では「組み合わせてる」って感覚はないんです。全部、同じ「アート」なんですよ。
音楽も映像もファッションもワインも、それぞれ形は違っても、心の中にあるものを表現してるだけ。
これからは、新しい音楽もどんどん出していきたいし、ファッションも展開する予定です。ワインも新シリーズを準備中。映画のプロジェクトも動いてます。全部ひっくるめて、僕にとっては「創作」です。
Q:最後に、ファンの皆さんへ一言お願いします。
YOSHIKI:
本当に感謝しかないです。音楽でも、ファッションでも、ワインでも、応援してくれる人たちがいるから、僕は続けてこれたし、これからも挑戦し続けられると思ってます。
結び|すべては「表現」という共通語
YOSHIKIさんにとって、「境界」は意味を持たないのかもしれません。
音楽家、デザイナー、革新者——それぞれの肩書きは、すべて彼が自分自身を表現するための器にすぎないのです。
彼の言葉が、その核心を語ってくれました。
「業界を融合させてるわけじゃない。ただ、いろんな形で“想い”を表現してるだけなんです。」
Official website: Yoshiki.net




