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NY発、世界が注目する松山智一が東京で魅せる「First Last」- 麻布台ヒルズで待望の大規模個展

Gen de Art

グローバルに活躍する現代アーティスト・松山智一氏の大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が、2025年3月8日から5月11日まで麻布台ヒルズ ギャラリーで開催されます。ニューヨークを拠点に四半世紀にわたって活動を続ける松山智一氏。本展は、彼の東京初となる大規模個展として注目を集めています。展示作品は、日本初公開となる15点を含む約40点。さらに、展覧会タイトルと同名の新シリーズ「First Last」も発表されます。


松⼭智⼀《Passage Immortalitas》 2024 H267 x W470 cm Acrylic and mixed media on canvas

松⼭智⼀《Passage Immortalitas》 2024 H267 x W470 cm Acrylic and mixed media on canvas


新シリーズ「First Last」は、「後の者が先になり、先の者が後になる」という意味が込められています。これは松山氏の東京での大規模個展開催までの道のりを象徴するとともに、現代社会へ向けた深遠なメッセージでもあります。岐阜の飛騨高山出身で、クリスチャンの家庭で育った松山氏は、少年期のアメリカ生活を経て帰国子女として青年期を過ごし、ニューヨークでアーティストとしての活動を始めました。常にマイノリティとしての立場から、政治的分断や格差、ジェンダー平等のパラドクス、情報操作やフェイクニュースなど、現代社会が抱える諸問題に向き合い続けています。


本展の見どころの一つは、松山氏のキャリアを決定づけた大作《We Met Thru Match.com》です。横幅6メートルを超えるこの作品は、数か月にわたる昼夜を問わない制作の末に完成しました。また、これまで上海やヴェネツィア、ロンドンなどで発表された作品群も一堂に会します。


松⼭智⼀《We Met Thru Match.com》 2016 H254 x W610cm Acrylic and mixed media on canvas

松⼭智⼀《We Met Thru Match.com》 2016 H254 x W610cm Acrylic and mixed media on canvas

松⼭智⼀《Keep Fishin' For Twilight》 2017 H213.5 x W457.5 cm Acrylic and mixed media on canvas

松⼭智⼀《Keep Fishin' For Twilight》 2017 H213.5 x W457.5 cm Acrylic and mixed media on canvas


松山作品の特徴として特筆すべきは、その眩いばかりの色彩表現です。自身で調合した何千という色のストックを様々な技法で駆使し、多様な文化、伝統、宗教、そして現代社会の様相をキャンバス上で表現します。鑑賞者は、この豊かな色彩の世界に没入することができます。


また、本展では地下1階のギャラリースペースで、同世代の表現者たちとのコラボレーション作品も展示されます。ニューヨークでキャリアをスタートさせた松山氏にとって、クリエイティブ・コミュニティとの交流は創作活動の重要な一部となっています。日常性と社会性をアートの文脈でどう捉え、表現できるかを常に模索してきた松山氏は、同時代を生きるアーティストたちとの自然発生的な対話から、時代の声を紡ぎ出そうとしています。


松山氏は本展について「多様な文化が交錯するニューヨークで20年以上活動し、日本とアメリカというルーツを持つ自身にとって、東京での展覧会は大きな意味を持ちます」と語っています。国や言語、文化や世代を超えて同時代を生きる私たちだからこそ共有できる感覚があると松山氏は考えています。鮮やかな色彩と壮大なスケールで描かれる松山氏の作品世界は、グローバル社会を生きる私たちの現在地を映し出す鏡となるはずです。

 

松山智一展 FIRST LAST


会期:2025年3月8日(土)〜5月11日(日)

   会期中無休(予定)


会場:麻布台ヒルズ ギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)


開館時間: 月・火・水・木・日 10:00〜18:00(最終入館17:30)    

      金・土・祝前日 10:00〜19:00(最終入館18:30)


チケット料金:追って展覧会公式サイトで発表


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