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Art


パリがかたちづくるアートフェアカリム・クリッパが語る、文化、コレクター、そしてアート・バーゼル・パリの次なる展開
編集、コミュニケーション、現代美術の領域で経験を重ねてきたクリッパにとって、アートフェアは市場であると同時に、作品の背景にある物語や思想、人々が出会う場でもある。2026年もGaleries、Emergence、Premiseの3部門を軸に展開し、Public Programを通じてパリの街や文化機関との関係をさらに深めていく。
クリッパが掲げるのは「革命ではなく、進化(evolution, not revolution)」。GEN DE ARTでは、ストーリーテリング、パリという都市の独自性、そして若い世代のコレクターがもたらす変化について話を聞いた。
10月6日読了時間: 5分


SATURNO(サトゥルノ)— グラフィティから高級時計へ、境界を越える創作
スペインのコンテンポラリー・アーティスト、Saturno(サトゥルノ)に本誌が注目したきっかけは一枚の絵ではなく、独立時計師ダヴィッド・カンドー(David Candaux)とオンリーウォッチのために制作した「DC7 Genesis Piece Unique」だった。そこから見えてきたのは、映画、グラフィティ、ヒップホップ文化、職人技、アート市場を横断しながら、新しい領域へ進むたびに自らの出発点を消そうとはしないアーティストの姿である。 オンリーウォッチと「DC7 Genesis」 2021年、Saturnoは独立時計師ダヴィッド・カンドーとともに、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究支援を目的とする国際的なチャリティーオークション「オンリーウォッチ(Only Watch)」のために、「DC7 Genesis Piece Unique」を制作した。D.Candaux × Saturnoは2021年の参加コラボレーションの一つで、このユニークピースはジュネーブのオークションで15万スイスフランで落札された。 この時計では、カンドーが時計そのものと機
9月27日読了時間: 9分


江上越による国内初のパブリックアートが大手町で公開「Otemachi One 平行線が語る顔のゆくえ」
Etsu Egami's first public art piece in Japan is unveiled in Otemachi: "Otemachi One: Parallel Lines Tell the Story of the Fate of Faces"
9月19日読了時間: 2分


上海の田園に佇む、安藤忠雄のコンクリート建築「嘉源海美術館」
外灘から北西へ車で約1時間。環状道路を抜けて嘉定区へ入ると、都市の風景は水田や棚仕立ての葡萄畑、低い農家へと移り変わる。その地平線に、幾何学的なコンクリートの建築群が姿を現す。安藤忠雄が上海で手がけた最新作、嘉源海美術館だ。 ここには壮麗な広場も、都市のスカイラインもない。美術館は、今なお農の営みが続く田園風景のただ中にある。春には青い苗が伸び、夏には葡萄がたわわに実り、秋には稲穂が黄金色に染まる。ここで流れる時間は、展覧会のスケジュールだけでなく、作物の季節にも呼応している。 Courtesy at Jiayuanhai Art Museum 葡萄の町、馬陸 嘉源海美術館を知るには、まず、その舞台となった嘉定区馬陸鎮について触れておきたい。馬陸は40年以上にわたり、葡萄の産地として全国的な評価を築いてきた。栽培が始まったのは1981年。当時の常識に反し、長江以南でも良質な葡萄を育てられると考えた地元農家の挑戦が出発点だった。現在では120を超える品種が育てられ、「馬陸葡萄」は中国の地理的表示(GI)商標に登録されている。美術館が建つ大裕村は
8月27日読了時間: 5分
Lifestyle & Culture


速度の先へ──空間、快適性、そして海とのつながりをデザインする
Francesco Paszkowskiが語るBaglietto FAST50のデザイン哲学 取材・文 Olivia Matsumoto 2026年のMonaco Yacht Showで、BagliettoはFAST50の第1号艇を世界初公開した。全長49.9メートル、全アルミニウム製、499GT。巡航速度24ノット、最高速度30ノットを実現する。エクステリアとインテリアはFrancesco Paszkowski Designが手がけ、インテリアにはMargherita Caspriniが参加。船舶設計はPier Luigi Ausonioが担当した。数値だけを見れば、高性能艇としての輪郭は明快だ。しかし、実際に船内を歩くと、このヨットの本質は速度そのものではないことが見えてくる。 Courtesy at Baglietto FAST50には、意図的に異なる性格が同居している。岸壁から見る外観は鋭く力強い。一方、船内には落ち着きと柔らかさがある。高速航行を前提としながら、空間は会話、日陰、屋外での食事、水平線を眺める時間、そして室内から海へと移る
10月22日読了時間: 8分


堀賢一|ヴィンテージの先にあるもの
ブルゴーニュ、日本のワイン文化、そして知を伝える仕事 取材・現地記録:Olivia Matsumoto | 2026年10月17日・東京 編集部より 2026年10月17日、GEN DE ART Le Magazineは、東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンで開催された、堀賢一氏によるブルゴーニュワインの講座を取材した。講座の様子を記録するとともに、堀氏への個別インタビューを実施し、これまでの経歴や日本のワイン市場の変遷、ワイン教育への取り組みについて話を聞いた。 この日の講座では、堀氏が自身のセラーで保管してきた1996年ヴィンテージのブルゴーニュ赤ワイン7銘柄を比較試飲した。参加者は銘柄を伏せた状態で試飲し、自らの印象を記録した後、意見を交換した。銘柄が明かされた後、堀氏は地図や歴史資料を交え、畑の条件や栽培・醸造上の選択を解説した。 感覚による観察と、その後に得られる歴史的・技術的情報を区別して考察を進める構成だった。ヨーロッパと日本の文化を取材するGEN DE ARTにとって、ブルゴーニュのワイン文化が日本でどのように研究され、伝えら
10月21日読了時間: 8分


アンリ・オーディフレッド守り、受け継ぎ、変えていく
2026年3月にヴォーヌ=ロマネ村長に就任したアンリ・オーディフレッドは、まず一つの率直な事実を口にする。「小さな、本当に小さな村ですが、世界的に知られています」。村の規模と国際的な知名度との大きな隔たりは、彼にとって何よりもまず責任を意味する。任期中の優先課題も極めて具体的だ。いくつかの歴史的建造物を修復すること、行事を通じて村に活気を取り戻すこと、公共空間の美化を継続すること、そして「村を美しくし、ここで心地よく暮らせるようにすること」。世界的な名声の一方で、ヴォーヌ=ロマネは何よりも、人が暮らし、働き、日々手をかけながら維持している生活の場であるという認識が、その出発点にある。
10月10日読了時間: 5分


都市と公園のあいだに生まれる時間ホテル阪急グランレスパイア大阪を訪れて
2025年3月、大阪駅北側で進む大規模再開発エリア「グラングリーン大阪」に、ホテル阪急グランレスパイア大阪が開業した。近年の大阪では、うめきた地区を中心に都市空間そのものが大きく変化している。商業施設やオフィス、ホテル、そして約4.5ヘクタールの都市公園が一体となったグラングリーン大阪は、その象徴的な存在の一つである。そのなかでホテル阪急グランレスパイア大阪は、単なる宿泊施設というよりも、新しい都市空間のあり方を映し出す存在として位置づけることができるだろう。 ホテル外観 グラングリーン大阪という新しい都市空間 かつて貨物駅が広がっていた大阪駅北側エリアは、現在、大阪を代表する再開発地区へと姿を変えつつある。グラングリーン大阪では、商業、ビジネス、観光、居住、そして公園が一体となった新しい都市環境が形成されている。大阪駅に直結しながらも、広大な緑地空間を備えていることは、この開発の大きな特徴である。ホテル阪急グランレスパイア大阪もまた、この都市計画の一部として誕生した。都市の利便性と自然環境との接点をどのように生み出すかという問いは、ホテ
7月6日読了時間: 4分
Liquor Artistry


堀賢一|ヴィンテージの先にあるもの
ブルゴーニュ、日本のワイン文化、そして知を伝える仕事 取材・現地記録:Olivia Matsumoto | 2026年10月17日・東京 編集部より 2026年10月17日、GEN DE ART Le Magazineは、東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンで開催された、堀賢一氏によるブルゴーニュワインの講座を取材した。講座の様子を記録するとともに、堀氏への個別インタビューを実施し、これまでの経歴や日本のワイン市場の変遷、ワイン教育への取り組みについて話を聞いた。 この日の講座では、堀氏が自身のセラーで保管してきた1996年ヴィンテージのブルゴーニュ赤ワイン7銘柄を比較試飲した。参加者は銘柄を伏せた状態で試飲し、自らの印象を記録した後、意見を交換した。銘柄が明かされた後、堀氏は地図や歴史資料を交え、畑の条件や栽培・醸造上の選択を解説した。 感覚による観察と、その後に得られる歴史的・技術的情報を区別して考察を進める構成だった。ヨーロッパと日本の文化を取材するGEN DE ARTにとって、ブルゴーニュのワイン文化が日本でどのように研究され、伝えら
10月21日読了時間: 8分


アンリ・オーディフレッド守り、受け継ぎ、変えていく
2026年3月にヴォーヌ=ロマネ村長に就任したアンリ・オーディフレッドは、まず一つの率直な事実を口にする。「小さな、本当に小さな村ですが、世界的に知られています」。村の規模と国際的な知名度との大きな隔たりは、彼にとって何よりもまず責任を意味する。任期中の優先課題も極めて具体的だ。いくつかの歴史的建造物を修復すること、行事を通じて村に活気を取り戻すこと、公共空間の美化を継続すること、そして「村を美しくし、ここで心地よく暮らせるようにすること」。世界的な名声の一方で、ヴォーヌ=ロマネは何よりも、人が暮らし、働き、日々手をかけながら維持している生活の場であるという認識が、その出発点にある。
10月10日読了時間: 5分


変化する日本酒、変わらない価値SAKE COMPETITION 2026から見えた次の時代
2026年6月10日、「SAKE COMPETITION 2026」の表彰式がTAKANAWA GATEWAY CITYにて開催された。全国367の酒蔵から1,139点が出品された今年のコンペティションには、国税庁 酒類業振興・輸出促進室長の三上悦幸氏をはじめ、酒類業界、流通業界、交通・観光分野の関係者が集い、日本酒の現在地と未来について改めて考える機会となった。 本誌は5月に行われた決審会から表彰式まで継続して取材を行った。そこで見えてきたのは単なる受賞結果ではない。日本酒を取り巻く環境が大きく変化する中で、業界がどのような方向へ進もうとしているのか、その輪郭である。 @SAKE COMPETITION 2026 日本酒は次の局面に入ったのか 表彰式で三上氏は、日本酒の輸出が近年堅調に推移していることに触れた。国内市場では長期的な消費減少が続く一方、海外市場における認知は着実に拡大している。また、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、日本酒は単なる酒類商品ではなく、日本文化を象徴する存在として国際的な注
7月10日読了時間: 6分


バローロで聴くベートーヴェン 音楽、ワイン、そして文化遺産が出会う場所
イタリア・ピエモンテ州のなだらかな丘陵地帯に広がるバローロは、まるで時間の流れがゆっくりと感じられる特別な場所です。 葡萄畑が丘の稜線を描き、中世から続く村々が谷を見下ろすこの土地では、何世代にもわたるワイン生産者たちが伝統を守り続けています。ユネスコ世界文化遺産「ランゲ=ロエーロ=モンフェッラートのブドウ畑景観」の一部として登録されたこの地域は、優れたワインだけでなく、土地への敬意と人々の営みが育んできた豊かな文化でも知られています。 その特別な舞台で開催されるのが、「Festival Beethoven del Barolo」です。 毎年6月、モンフォルテ・ダルバに世界各地から音楽家、ワイン生産者、そして観客が集います。しかし、この音楽祭は大規模なクラシック音楽祭とは異なります。巨大なコンサートホールもなければ、華やかな演出もありません。 ここで大切にされているのは、「親密さ」です。 芸術監督を務めるチェリスト、ソン・ウォン・ヤンにとって、その親密さこそが音楽祭の本質なのです。 Sung-Won Yong, Artistic Director
6月23日読了時間: 5分
Fine Dining


堀賢一|ヴィンテージの先にあるもの
ブルゴーニュ、日本のワイン文化、そして知を伝える仕事 取材・現地記録:Olivia Matsumoto | 2026年10月17日・東京 編集部より 2026年10月17日、GEN DE ART Le Magazineは、東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンで開催された、堀賢一氏によるブルゴーニュワインの講座を取材した。講座の様子を記録するとともに、堀氏への個別インタビューを実施し、これまでの経歴や日本のワイン市場の変遷、ワイン教育への取り組みについて話を聞いた。 この日の講座では、堀氏が自身のセラーで保管してきた1996年ヴィンテージのブルゴーニュ赤ワイン7銘柄を比較試飲した。参加者は銘柄を伏せた状態で試飲し、自らの印象を記録した後、意見を交換した。銘柄が明かされた後、堀氏は地図や歴史資料を交え、畑の条件や栽培・醸造上の選択を解説した。 感覚による観察と、その後に得られる歴史的・技術的情報を区別して考察を進める構成だった。ヨーロッパと日本の文化を取材するGEN DE ARTにとって、ブルゴーニュのワイン文化が日本でどのように研究され、伝えら
10月21日読了時間: 8分


「CRAFT SAKE WEEK 2026 with OMAKASE byGMO at ROPPONGI HILLS」開催決定
日本食文化の祭典、10周年の節目を迎え過去最長13日間で実施 @Craft Week Sake 株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY(代表:中田英寿)は、2026年4月17日(金)から4月29日(水・祝)までの13日間、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木)にて、日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK 2026 with OMAKASE byGMO at ROPPONGI HILLS」を開催する。 中田英寿 @Craft Sake Week 本イベントは2016年の初開催以来、日本酒をはじめとする日本食文化の魅力を国内外に発信し続け、これまでに延べ125万人以上が来場している。単なる試飲イベントにとどまらず、日本酒の価値を再定義し、その可能性を広げる文化プラットフォームとして進化を続けてきた。 2026年は10周年の節目として、過去最長となる13日間で開催される。期間中は毎日異なるテーマのもと、1日10蔵ずつ、計130の酒蔵が日替わりで出店。中田英寿をはじめ、日本酒の専門家や一流シェフ、ソムリエなど約200名による
4月17日読了時間: 3分


新三つ星1軒、新二つ星3軒、新一つ星14軒「ミシュランガイド東京2026」セレクション発表~新規掲載店65軒が世界で最も多くの星が輝くセレクションにノミネート~
「すべてを持続可能に」を企業ビジョンとするミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤ(本社:群馬県太田市、代表取締役社長:須藤 元)は、9月25日(木)ミシュランガイドセレモニーにて「ミシュランガイド東京2026」の全セレクションを発表しました。また、同日14:30に、...
2025年9月27日読了時間: 7分


ミシュランガイド京都・大阪2025発表、過去最多469軒を掲載
2025年3月27日、日本ミシュランタイヤは「ミシュランガイド京都・大阪2025」の最新セレクションを発表しました。掲載軒数は京都と大阪を合わせて過去最多の469軒にのぼり、両都市の食文化の豊かさと進化を国内外に示す内容となっています。今年の特徴は、伝統的な和食の進化はもち...
2025年3月27日読了時間: 3分
Fashion


SATURNO(サトゥルノ)— グラフィティから高級時計へ、境界を越える創作
スペインのコンテンポラリー・アーティスト、Saturno(サトゥルノ)に本誌が注目したきっかけは一枚の絵ではなく、独立時計師ダヴィッド・カンドー(David Candaux)とオンリーウォッチのために制作した「DC7 Genesis Piece Unique」だった。そこから見えてきたのは、映画、グラフィティ、ヒップホップ文化、職人技、アート市場を横断しながら、新しい領域へ進むたびに自らの出発点を消そうとはしないアーティストの姿である。 オンリーウォッチと「DC7 Genesis」 2021年、Saturnoは独立時計師ダヴィッド・カンドーとともに、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの研究支援を目的とする国際的なチャリティーオークション「オンリーウォッチ(Only Watch)」のために、「DC7 Genesis Piece Unique」を制作した。D.Candaux × Saturnoは2021年の参加コラボレーションの一つで、このユニークピースはジュネーブのオークションで15万スイスフランで落札された。 この時計では、カンドーが時計そのものと機
9月27日読了時間: 9分


TIME, CRAFT, MILAN ----- Patek Philippe WATCH ART Grand Exhibition Milan 2026
In October 2026, Patek Philippe brings its WATCH ART Grand Exhibition to Milan.
8月15日読了時間: 1分


「近代美術のアイコン ギュスターヴ·ファイエ —— コレクター、そして創造者」2026 年 10 月 9 日よりフォンダシオン ルイ・ヴィトンにて開催
Vincent van Gogh, Autoportrait à l’oreille bandée, janvier 1889. Huile sur toile, 49,5 x 44,2 cm. Collection particulière. Crédit photographique : © Peter Schälchli Paul Gauguin, Trois Tahitiens, 1899. Huile sur toile, 73 x 94 cm, National Galleries of Scotland. Crédit photographique : © National Galleries of Scotland, Dist. GrandPalaisRmn / Scottish National Gallery Photographic Department Gustave Fayet, Collectionneur - Créateur. Icônes de l'art moderne Fondation Louis Vuit
8月4日読了時間: 11分


LABUBU、その世界の輪郭MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN
THE MONSTERS 10th Anniversary Exhibition Tokyo: MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN arrives at Azabudai Hills Gallery from 11 June to 5 July 2026, celebrating a decade of Kasing Lung’s beloved LABUBU universe. Following successful stops in Shanghai, Taipei, Hong Kong, and Paris, the Tokyo edition features immersive projection experiences, original artworks created exclusively for Japan, large-scale installations, collectible merchandise, and themed café collaborations.
6月13日読了時間: 3分
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